〔039〕妙高山 (2,446m)
2003年10月07日(当時54歳)
燕温泉街を通り抜け、簡易舗装された源泉管理道を
妙高の山頂を見ながら歩き始める。
途中に無料露天風呂の ”黄金の湯”があった。
下山時には入りたいが、残念ながら下山時にはここを通らない。
”妙高山”の麓に ”光明滝”が見え出した。
46分歩くと滝が間近に見える様になってきた。
下が ”光明滝”、上が ”称明滝”。登山道は ”称明滝”の上を通っていく。
”称明滝”からは ”胸突き八丁”のきつい登りが始まる。
”胸突き八丁”は、まさに胸が壁に付くほどの急登が多い。
”おいづる岩”のくさり場になるが、しっかりと
ステップが切ってあり危険箇所は少なかった。
まずは ”南峰”で記念撮影。 フラットな道を北峰に移動する
この離合出来ないくさり場を過ぎると28名のジジババ軍団が
降りてきて、危うく停滞に巻き込まれるとこだった。
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燕温泉街手前の駐車場。 この先は温泉宿の宿泊者のみ
通行可能で一般車は進入禁止になっている。
6時25分に駐車場を出発、気温8℃で寒い。

温泉水が流れている ”北地獄谷”沿いの穏やかな登山道を進む。

昨日は ”火打山”からここ”妙高山”をガスで見ることが
出来なかったが、今日は ”火打山”側をバッチリ見ることが出来た

オチャラケな威厳の無い標識の ”北峰”(2,446m)に着く。
まだ10時前ではあるが、30分程、昼飯休憩とする。

山頂から ”長助池分岐”へ道は落ちて行くようなきつい斜面が続く。

48分の激下りを終えて ”大倉乗越”の分岐となる”長助池分岐”
に出る。 ここからの ”燕新道”へは穏やかな道となる。

初夏にはお花畑になっていたのかも知れないが、10月の今ではお花は見られなかった。

同じ様な湿地帯に木道が続く。 この辺りを”芝沢”と言うようだ。

気温が低いせいか ”黄金清水”(こがねしみず)は
冷たい水とは感じなかった。

”大倉沢”に出ると沢渡りがあり、おっかなびっくりで
対岸の岩に飛び移る。

”火打山”から縦走して来たと言う、うら若くない女性に
追い付かれた。この山域では山小屋がしっかりしている
せいか、大きなザックで縦走する女性を多く見掛けた。

後 記
 火山性の山は変化があり面白い。 大きな滝まで湯の花で黄色くなっているのを見るのは初めてだった。 滝自体は熱くなく、冷たい水が流れていた。 湯の花は取り放題か。 昨日、火打山頂で会った老夫婦と今日、
妙高山頂で再会出来た。 朝早く出発し4時間掛けて登ったとか。
妙高で5山目らしいが、このゆっくりさが続登の秘訣か。 我々の今回の山登りは3山と少なかったが、3山とも登りがきつく、これくらいが限界に思えた。
今日の温泉
 二日前に入った200円の関川の ”大湯温泉”に入り、帰路に付く。

新潟県妙高市大字関山


標高差:1,380m

深田久弥著の「日本百名山」から
  こしの中山と呼ばれただけあって、妙高山は越後の名山である。越後富士とも称せられる。
越後のみならず、私は日本の名山だと思っている。 その均整の取れた山容の気品と言い、
ドッシリと安定した量感と言い、のびやかな裾野の雄大さと言い、名山としての名に恥じない。
Road Map :火打山登頂後、笹ヶ峰から燕温泉に移動。
Route Map:燕温泉〜天狗平〜妙高南峰〜妙高北峰〜長助池〜黄金清水〜燕温泉 を周回。
'03年度の上信越の山遠征
10/05 10/06 10/07
高妻山 火打山 妙高山
登り:3時間15分、下り:3時間08分、全行程:7時間03分(休息時間含む)
駐車場 光明滝、称名滝 天狗平 南 峰 北 峰 長助池分岐 長助池 芝 沢 黄金清水 吊 橋 駐車場
6:25 7:11 8:17 9:40 9:51 11:08 11:30 11:48 12:07 13:17 13:28
前日に笹ヶ原から燕温泉に移動する。
  昨夜は池の平スポーツセンターの温泉に入り、燕温泉街の入口にある駐車場で寝る。
今日も日暮れと共に就寝、早く寝るので毎日夜が長い。
沢水は白濁しており硫黄臭い。 まさに温泉が流れている
との感じで ”地獄谷”にふさわしい景観であった。
”北地獄谷”を見下ろすと綺麗な紅葉のパッチワークが望めた。
1時間50分にて ”天狗堂”のある ”天狗平”に着く。
”天狗平”は ”大谷ヒュッテ”への分岐となっており、
広場になっているので絶好の休息ポイントである。
この辺りからは展望の良い急登となり、
景色を眺めながらも息の切れる登りが続く。
登り途中より妙高、赤倉の市街、遠く ”斑尾山”を見る。
3時間15分にて妙高最高峰の ”南峰”(2,454m)に着く。
縦走して ”火打山”に向かうには、一旦下って、この火口壁を登り直す必要がある。
どれがどの山なのか同定は出来てないが、
北アルプス、後立山方面の山が見えていた。
”長助池分岐”からは雑木に覆われた穏やかな道となる。
対岸の崖を登り切ると後はフラットな道が続く様になる。
樹林帯の草生した退屈な登山道を燕温泉目指して歩き続ける。
みょうこうさん
東北・甲信越の滝
日本百名山』   荒々しい火山性の山は面白い。
ごつごつした稜線を ”北峰”に移動する。
光明滝(落差50m)
称明滝(落差50m)
無事にくさり場をクリアー出来た。
予断を許されない急下りが続く。
さて、進むべき方向は・・・
ロックガーデンの様な ”芝沢”の一郭。
林道に架かる ”妙仙橋”を渡る。 後日談ではあるが、この林道は
日本の滝百選の ”惣滝”(落差80m)へ行く道であり、この橋の手前
からは無料の ”河原の湯”に行くことが出来る。
小さな池塘に ”長助池”の表示があった。
広い湿地帯全体は ”芝沢”と呼ばれている様だ。
2023年11月11日改定